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ゆとりの法則

ゆとり世代の筆者が社会人向けに、自身の実践する友達との遊び方をプレゼンツ。

シチュエーション別!東京都内のおすすめ禁煙雀荘3選

私は趣味で昔からよく麻雀をするんですが、たばこを吸わないので雀荘選びはいつも慎重にしています。都内であれば禁煙の雀荘も豊富にあるかと思われますが、意外とそんなことはなく、エリアを絞ると一店もないなんてこともあったりします。

そこで、私が今までに利用してきた都内の禁煙の雀荘の中で、オススメBEST3を紹介したいと思います。エリアと特徴を記載したのでニーズに合わせて使い分けてみてください。

 

渋谷:静かなところでリーズナブルに遊びたい場合(エンジョイマージャンエフ)

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出典:https://www.f66.tokyo/

★お店データ★

住所:渋谷区道玄坂1-20-12 MTビル8F

セット料金:1人1時間400円(1卓1時間1600円)

ドリンク:お茶やコーヒーは無料、その他有料ドリンク、アルコールあり(持込不可)

お店HP:https://www.f66.tokyo/

 

綺麗で、静かで、アクセスが良くて、安い、4拍子そろった素晴らしいお店です。

開店したのも割と最近なのでお店は綺麗で、店内の広さの割に卓数は少なく、落ち着いた雰囲気です。女性には特にお勧めだと思います。

渋谷という立地もとても便利で、特に京王線からは近いので京王線ユーザーは幹事を引き受けてここに誘導してしまいましょう。

料金も良心的で、何よりお茶とコーヒーは無料なので、コストを抑えながら遊ぶにももってこいです。

 

都内多数:とにかくコスパ優先で長く安く遊びたい場合(麻雀ZOO)

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出典:http://www.mj-zoo.jp/event.html

★お店データ★

セット料金:1人1時間300円(1卓1時間1200円)、学生は1卓1時間600円

ドリンク:不明(持込可)

お店HP:http://www.mj-zoo.jp/index.html

 

ご存知の方も多い麻雀ZOO。日本国内では最多店舗のチェーンらしいです。こちらは店舗にもよりますが、大体の店舗で喫煙と禁煙でフロアを分けているので、禁煙にしたい方にはおすすめです。

特徴は何より圧倒的コスパ。学生だとなおさら安くなるので、大学生の時はよくお世話になりました。

また、店舗も主要駅には大体あるので使いやすいです。ただ、卓が店内に所せましと並べられているため、店内はうるさいことが多いです。特に週末や祝日などはお客さんも多いのでいい意味でも悪い意味でもがやがやしています。

 

六本木:高級感のある雰囲気の良いところで遊びたい場合(西麻布RTD)

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出典:https://www.rtd.co.jp/lounge/

★お店データ★

住所:東京都港区西麻布3-24-22 プラザ西麻布5F

セット料金:たしか1卓1時間2000~3000円程度だったような

ドリンク:単価500円~700円程度、アルコール有り(持込不可)

お店HP:https://www.rtd.co.jp/lounge/

 

AbemaTVでMリーグなどを見ている方にはおなじみのRTD。こちら料金は若干高めですが、内装はバーの様におしゃれで、従来の雀荘とは大きく異なっています。

個室もあるため特別な人と特別な時間を過ごしたい時にはここ一択。ただ場所が最寄りの六本木駅から徒歩10分以上はかかるので、タクシーなどがおすすめです。

一応禁煙という枠で紹介していますが、電子タバコはOKだったので、そのあたりに敏感な方は注意してください。

 

ということで、都内のオススメ禁煙雀荘の紹介でした。たばこの値上がりや健康志向などが相まって、吸わない人、止める人が増えてきていると思うので、もっと禁煙対応のお店が増えていってほしいなーと思います。それでは~。

 

 

テンパるの語源は?麻雀が由来の意外な言葉5つ

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実は下ネタ?

こんにちは。hamataroです。個人的に麻雀は好きで昔からよく遊んでいるんですが、麻雀から由来している言葉で、日常生活でも一般的に使うようになった言葉って意外とあるんですよね。

麻雀を覚え始めると色々と知れるんですが、それはメンドクサイと思う麻雀未経験者の方向けに、麻雀由来の意外な一般用語BEST5+おまけを紹介していきたいと思います。

 

テンパる

これよく使いますよね。焦って慌てふためく様子を指す言葉ですが、これは元々麻雀用語が由来です。麻雀には聴牌(テンパイと読む)という用語があり、これが動詞化したものがテンパるです。たぶん麻雀の由来元である中国語の読み方だと思われます。

では聴牌とはそもそも何なんでしょうか?麻雀というゲームは、ポーカーの様に手札(麻雀の場合は手牌と呼ぶ)を決められたルールに従って揃えることで役(やく)を作り、高得点を目指すゲームです。ポーカーの役に強さの順番があるように、麻雀も揃え方によって強さが変わってきます。

そして聴牌とは、あと一枚揃えばなにかしらの役が完成する状態、ビンゴでいえばリーチのような状態のことを指す用語です。もうお分かりだと思いますが、麻雀でテンパるというと、もうすぐ役ができる状態になるので、ドキドキソワソワするんですね。そこから広くドキドキする状態をテンパるというようになったのだと思います。

 

安パイ/あんぱい

無難で安全な選択肢のことを安パイと言ったりしますよね。これも麻雀用語で、元々は安全牌という言葉から来ています(言葉自体はたぶん日本語由来)。

これも麻雀のルールがわからないと少しややこしいですが、麻雀では先ほどの聴牌の状態、要するに自分の役が完成する一歩手前のリーチ状態になると、他人の捨てた牌を使って役を完成させることができるようになります聴牌になるまではできない)。

そこで、誰かかが聴牌になったことがわかると、他のプレイヤーは捨てる牌に細心の注意を払うようになります。聴牌しているプレイヤーが必要とするラストワンピースを捨ててしまうと、他人の役を完成させる手助けをすることになるからです。

逆に言うと、この聴牌しているプレイヤーが必要としていない牌=捨てても安全な牌ということとなり、それが短縮されて安パイとなり、一般的に無難で安全な選択肢という意味で使われるになったのだと思います。

なお、どの牌が安全かということを判断する方法はいろいろあるのですが、ここでは割愛します。しかしこれを判断するのは麻雀の醍醐味の一つでもあり、読みが当たったときは爽快です。

 

トイメン

これは球技などをやっている人だと聞き覚えのある言葉だと思いますが、一般的には自分に相対する人という意味で使います。例えばですが、バスケットボールではそれぞれのプレイヤーが相手のそれぞれのプレイヤーにマークを割り当てて、各自担当を決めますが、その自分の担当の相手選手のことをよくトイメンと言ったりします。

これも意外ですが元は麻雀用語で、漢字では対面と書きます。ほぼそのまんま。

麻雀は四角のテーブルの各辺に4人がそれぞれ座って遊ぶゲームですが、席に座った際に自分と対面している相手のことを、トイメンとよびます(たぶん中国語の読み方?)。

ちなみにですが自分の席の左右の人は麻雀ではどう呼ぶのかというと、左隣の人を上家(カミチャ)、右隣の人を下家(シモチャ)と言います。トイメンとは言葉上全然関係ないという。麻雀は反時計回りに順番が回ってくるので、自分より先に順番が来る左隣を上と呼ぶわけです。

 

メンツ

これは老若男女ほんとによく使いますよね。メンツが揃うとか揃わないとか。

麻雀では34種類の牌が存在し、それぞれ全く同一の牌が4枚ずつ存在します。すなわち、34×4=136枚の牌を使ってゲームをします。そしてそれらを組み合わせて、ポーカーの様に手札(正確には手牌)を揃えて役を作り、その得点を競うゲームです。

ただ揃え方にはルールがあり、3つの牌を1セットとして扱い、それのセットを4つ(計12枚)に加えて、全く同一の牌2枚を加えた、14枚で役を完成させなければなりません。そして、その3枚1セットのことを麻雀用語で面子と書き、これをメンツと発音します。

136枚もある牌の中から3つを選んで3枚1セットとして扱うには、もちろん決められたルールがあり、例えば記載された数字が階段になっている(1,2,3など)や、全く同一の牌3つ(1,1,1など)でなければなりません。

そこで、メンツをいかに早くそろえていくかということが勝負のカギになってくるわけです。そしてそこから、メンバーをそろえることを麻雀で面子をそろえることになぞらえて、メンツを揃える、集める、確保する、などと呼ぶようになったのだと思います。

 

連チャン/れんちゃん

これは頻度が高い言葉ではないですが、なんとなく意味は分かるのではないかと思います。同じようなことが連続して続くことを指して使ったりしますよね。

これも意外に麻雀用語で、漢字では連荘と書き、これをレンチャンと発音します。たぶん中国語の読み方から来ているのだと思います。

では麻雀で連荘は何を意味するのかということが問題になるわけですが、最後に紹介することからわかるように、麻雀をしない人からするとややこしい概念です。

よくトランプのゲームで親と子を決めたりすると思いますが、その要領で麻雀にも、プレイする4人の中で親と子の分担が存在します。ルール上、一般的に親は有利な状態になるのですが、自分が役を完成させることができない場合などには、別の人に親の権利が移動してしまいます。

逆に言えば、自分が役を完成させ続けることができれば、ずっと自分が親でいることができます。そして手役を完成させて自分の親の状態を継続することを麻雀では連荘と呼ぶのです。

そこから転じて、何かが続くことを連チャンと呼ぶようになりました。ただ、パチンコでいう連チャンはたぶん連続チャンスが原語だから、たぶん関係ないはず。まあ、実際意味的にも近いのでみんなごっちゃに使ってると思います。

 

おまけ

そして最後におまけということでもう一つ紹介したいと思います。おまけにしたのはズバリ下ネタで、それゆえ見出しとして書きたくなかったからなんですが、その言葉は「パイパン」です。真面目に書くと剃毛された陰部と定義されますが、これも実は麻雀用語です。

先ほど麻雀には36種類の牌があると言いましたが、そのうちの一つに、全く模様のない真っ白な牌があります。白と書いてハクと読むのが一般的ですが、元々は白板と書いてパイパンと読まれていたそうで、そのツルツルの状態になぞらえて、陰毛を完全に剃った状態のことを、パイパンと呼ぶようになったようです。

 

麻雀を始めるといいこと色々

ということで、以上身近で意外な麻雀用語でした。麻雀自体は覚えるのが難しそうと思われることが多いですが、要点と理屈を覚えれば案外シンプルです。それでいて奥は深く、飽きもきにくいゲームなので、趣味として始めるにもおすすめです

もし興味を少しでも持って頂けたのであれば、麻雀好きとしては嬉しいかぎりです。こちらもぜひ参考にどうぞ!

ieasobi.hatenablog.com

 

2019年7月版:おすすめ大人のパーティーBGM紹介

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こんにちは。hamataroです。私生活が忙しくなりだいぶ更新が遅くなってしまいましたが、久しぶりの投稿です。そんでもって7月と書いておきながらすでに9月ですが、律義に毎月分お届けしたいので、7月で行きます。

ということで、今回も単発でいい曲というよりは、全体的に良曲の多いアーティストを中心として紹介していきたいと思います。

テーマはタイトルのとおり、大人のパーティーBGM。うるさすぎずかといってパーティーのワクワク感も損なっていない、ちょうどいいラインをお届けしていきたいと思います。でも今回はちょっと落ち着いた感じが多いかも。

なおいつも通りオルタナティブメインです。いきます。

 

Francis and the lights - For Days

星野源とコラボした?のでちょっと有名らしいフランシスアンドザライツ。名前の通り、ベースは暗くて落ち着いてるけど、中にところどころほんのりライトが灯って少し明るい、みたいな感じの曲が多いです。ほかの曲だとFriendsとか、Morningとかがおすすめ。

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Mitch James - Bright Blue Skies

アコースティック感強めの大人BGMアーティスト。仕事帰りとか、寝る前にチルりたいときにおすすめ。ほかの曲だと、All the Ways to Say Goodbyeとか切なくておすすめ。というかこっちのほうがおすすめ?

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Hippo Campus - Vacation

ザ・オルタナティブっていう感じのふわふわ系大人BGM。どの曲も似たり寄ったりだけど、微妙に違うので飽きづらくてそれがいい。カバ?カバなのか?

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Billy Raffoul - Forever

どっちかというとポップよりなので知ってる人も多い?ビリー。若いのにかすれた声がアコースティックな楽曲とマッチして最高にチルできる。Driverという曲はもっと暗いけど彼の声の力強さが味わえるのでおすすめ。

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Dermot Kennedy - Glory

曲調はアコースティックな中にちょっとの浮遊感。でも一番の特徴は彼のハートのこもった力強い歌声。ちょっとかすれてるのが逆に男臭い。まあでもちょっと全体的に暗いかな。

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Aquilo - You Won't Know Where You Stand

基本的には浮遊感のあるオルタナティブだけど、アコギの弦の音ががっつり聞こえるのがいい。

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Lostboycrow - Suburban Home

こういっちゃなんですが、これといった曲はないけどそこそこの曲が大量にある印象。でもBGMだから全然OK。

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2019年6月版:おすすめ大人のパーティーBGM紹介

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国籍がよくわからないNoah Kahan

こんにちは、hamataroです。今回も私が6月に聴いたアーティストの中でのおすすめを紹介していきたいと思います。単発でいい曲があるというよりも、コンスタントに良い曲が多くて、どの曲もクオリティの高いアーティストを特にピックアップしています。

主なジャンルは洋楽ポップとオルタナティブ。たまに変なのも入ってます。タイトルはパーティーBGMですが、あくまで「大人の」なので、落ち着いた良い感じの曲がメインです。それでは早速いってみましょう。

 

Noah Kahan - Tough

ポップともオルタナティブとも呼べる、聞きやすい曲が多い。特にアコースティックな楽器がメインなので、うるさすぎず落ち着いて聞けます。特にこのToughはイントロのアコギのリフがたまらない。大人のチルタイムにどうぞ。

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Tep No - Toluca Lake

オルタナティブらしい浮遊感と、繊細で美しいメロディが特徴のTep No。おしゃれなカフェとかで普通にBGMで流れてそう。日曜の昼下がりに聴きたい。

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Valley - Closer to the Picture

こちらもザ・オルタナティブって感じのValley。いい意味で似たような曲が多いので、飽きずに長く聴けるアーティスト。どちらかというと明るめの曲が多め。

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Kwassa(KYKO) - Hideaway

浮遊感はありつつも少し夜っぽいムーディーな曲が多い彼。夜のドライブとかしっとりした雰囲気にベストマッチ。

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Alec Benjamin - 1994

こちらも全体的にしっとりした暗めの曲が多め。かければとても落ち着いた雰囲気になりそう。アコースティックな楽器の音が強調されてるのも耳に心地よい。

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Emotional Oranges - Motion

どちらかというとR&B寄りの深みのあるアレンジが多め。名前からしてすでにエモいけど、曲もエモい。大人の一曲。PVは若干イロモノ感あり。

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Station - True Believer

最後は全く違うジャンルでメロハーからおひとつ。まだまだ梅雨は続きそうですが、この曲の明るくてキャッチーなメロディで天気の悪さも吹き飛ばしていきましょう。ドライブにおすすめ。

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2019年5月版:おすすめ大人のパーティーBGM紹介

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最近お熱のFBM

こんにちは。hamataroです。今回は個人的に最近見つけていいなと思った曲とアーティストを紹介したいと思います。特に遊ぶときに使えるBGMというくくりでピックしています。また、突出したいい曲があるというよりは、「どの曲も全体的にクオリティが高いアーティスト」を紹介したいと思います。若干ジャンルのバランスが悪く、大人のBGMということでオルタナティブが多めです。

ちなみに、今回紹介したアーティストのApple Musicのプレイリストを最後に貼っているので、いちいちYoutubeで聴くのが面倒な方はそちらもどうぞ。

 

オルタナティブ/シンガーソングライター編

Mau Kilauea - Lethal Love

名前のキラウェアから察するにハワイが本拠地(?)のアーティスト。アコースティックで落ち着いているけどキャッチ-な曲が多め。

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Yumi Zouma - Depths(Pt.1)

最初名前から日本人かと思ったが全然カンケーないらしい。浮遊感がとても心地よく、どの曲もクオリティが高い。

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Flor - unsaid

こちらも浮遊感強めで、明るめの曲が多い。

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slenderbodies - Opal Ocean

アコースティックな楽器の”音自体”が味わえるアレンジがとても楽しい。それでもややサイケデリックな印象を受けるのが不思議。個人的には最近一番ツボ。

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Dean Lewis - Stay Awake

最近有名になった彼。やさしい曲が多くて普通にどの曲も最高。

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EDM編

Hallman - Feeling Like

全盛期に比べると若干下火になりつつあるものの、まだまだ良曲ぞろいのEDM。Hallmanは割と最近のアーティストながら、どの曲もメロディーはキャッチーで、EDM全盛期のワクワク感がよみがえる。しかしアレンジはトレンドに合わせて少し控えめ。

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洋楽ポップ編

Fly By Midnight - Vinyl

落ち着いたパーティーソングとでもいえるような曲が多い印象のボーカルデュオ。イケメン。

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邦楽編

King Gnu - 白日

悲しくなった時に聴きたくなる曲が多い印象。歌詞も味わい深く、あまり聞いたことのない音が新鮮。でもメロディーはキャッチー。

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ヨルシカ - ただ君に晴れ

これぞJ-Rockっていう感じで、どの曲も日本人の琴線にビンビン触れまくるメロディーで最高。

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ザ・リーサルウェポンズ - きみはマザーファッカー

完全にネタバンドなものの、80年代の音楽の特徴を完全に再現した曲たちは、どれもクオリティがめちゃくちゃ高くてもはや笑える。歌詞もめちゃくちゃ面白い(笑)

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メタル編

Battle Beast - Familiar Hell

最近のアーティストというわけでもないけども、個人的に最近ハマったメタルバンド。安定していい曲を出してくれるので聞く側は非常にうれしい。王道ヘヴィメタル

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Apple Musicのプレイリスト

麻雀マンネリに効く!いつもと違う麻雀の遊び方3つ。

こんにちは。hamataroです。私は麻雀が大好きなんですが、さすがにずっとやってると飽きたな、と思うこともたまにあります。ということで、そんな時に使えそうな、いつもと違う麻雀の遊び方を今回は3つ紹介したいと思います。

 

1対1でやる

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いきなり変化球でアレですが、昔のゲーセンにあった脱衣麻雀じゃないですよ。単純に1対1で麻雀をするというものです。正式なルールではないので、あくまで麻雀を覚えるための練習や遊びとして使うことを想定しています。初心者に教える時や、パートナーとやったりするのがちょうどいいと思います(脱衣するかは選択自由)。

ただしお店でやるとなんか色々もったいないので、どうせならドンキとかで3000円の麻雀セット買っちゃいましょう。一家に一セットあると重宝します。たぶん。

 

2対2でやる

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これは知られてはいても案外やったことのない人が多いのかなと思います。要するにチーム戦で、4人を2人の2チームに分けて戦うというものです。最終的な合計得点の多かったチームが勝ちという形です。4人でなくても、偶数人数であれば大会などでも使えます。

あえてチーム間のイカサマ(鳴きたい牌をサインで教えるなど)をアリにすれば、サインをどうするかとかを考える必要があるので面白くなるかもしれません。また、プレイヤー間でハンデがある場合に、その差を調節する方法としてもお勧めです。

 

対複数でやる

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これは要するに大会のことなのですが、個人的に面白かったのが企業対抗戦。違う会社に勤めている同級生などをそそのかして、その会社でチームを作ってもらい、企業の威信をかけて戦うわけです。勝負は個人戦でも、成績は企業別に集計します。負けたチームが場代と飲み食い代を全部払うというのが良いと思います。

案外面白いのが、会社ごとに人の雰囲気が違う点。ずっと同じ会社にいるとなかなか気づきませんが、違う会社にはその会社のカラーがあるんだなと感じます。また単純に顔を広げる方法としても便利です。ウィークタイズは大事らしい。

 

オマケ(ギャンブルジャンキー向け)

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最後におまけとして、最高にギャンブル性を高めたルールセットをご紹介したいと思います。ある意味いつもと雰囲気は変わるので、マンネリには聞くかも。

 

サンマ

これはまあ言わずと知れた3人麻雀のことで、萬子の2-8を抜いて、3人でやるスタイルです。萬子がほとんどない分、染め手や字牌を活用した高い手が入りやすくなります。大阪はサンマがスタンダードらしい。

 

割れ目

これもわりと有名なルールです。各局の最初にサイコロを振って王牌の場所を決めると思いますが、王牌をつくる山の位置に座っているプレイヤーは、その局の間中、アガるときも振り込むときも点数が倍になります。親が割れ目になると、1.5倍×2倍で、子の3倍のリスクとリターンを負うことになります。

 

アリス

これは大阪のローカルルールらしいです。リーチで上がって裏ドラがのっていた場合、「アリス!」と叫んでさらに表ドラの次の牌(通常はカンした場合に開かれる牌)をめくります。それもドラとして扱い、さらにそれがドラとしてのっていた場合、さらに次の牌をめくります。これをドラがのらなくなるまで続けます。一気にドラの乗る確率が増えるので、これまたハイリスクハイリターンになりがちです。

 

ゾロ目ドラ

これは各局開始時に振るサイコロがゾロ目だった場合に、ドラを1枚多くめくるというものです。さらにそれが1のゾロ目だった場合には、追加でもう1枚めくります。邪悪すぎる。

 

ダイヤツモ

これはリーチした場合に、白ドラ(ダイヤみたいなのが埋まってるやつもしくは赤く縁取りされてるやつ)をツモってきた場合には、問答無用でアガリとするルールです。ようするに大富豪でいうJOKERみたいな感じで、どの牌の代わりとしても使えるということです。あがり牌が切れてしまっている場合でも確かOKだったと思います。

 

一度はこのルール全部コミコミでやってみたい。

あなたはどのタイプ?タイプ別おすすめインテリアショップ6類型

こんにちは。hamataroです。今回はおすすめのインテリアショップを6つのタイプ別に紹介していきたいと思います。いざ部屋をおしゃれにしていこうと考えたときに、自分にとって合うインテリアショップがどこなのかわからない、ということが多々あると思います。価格帯もお店によってさまざまですし、デザイン性もブランドによってかなり変わってきます。

そこで今回は、評価軸として価格帯とデザイン性をとり、個人的にオススメなインテリアショップを大まかに6分類しています。もちろん挙げたもの以外にもインテリアショップはたくさんありますが、今回は私自身が実際に購入したことがある、もしくは購入をまじめに検討したことがあるものに限定しています。メインどころは押さえられているはずです。これまでのインテリアショップ巡りの血と汗と涙とカネの結晶をぜひご覧ください...

 

概略

下図は今回紹介するショップの一覧と分類を示したものになります。縦軸に価格の高低、横軸にデザインの派手さをとって分類しています。以下でそれぞれのエリアについて詳細に解説していきます。

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hamataro風インテリアショップマップ

 

国産第一リアル金持ちエリア

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maruni(マルニ木工)

リアルお金持ち、特に地主系トラディショナルお金持ち御用達ブランドのエリア。家に応接間とか持ちがち。元々農家だったりとかしがち。代表的なブランドはカリモクとマルニ木工(どちらも国産)。西洋のアンティークスタイルを基調としながら、そこに日本風のアレンジを加えた王道デザインの家具が多い。

タンスやテーブル、サイドボードなど大物の家具をこのブランドでそろえると部屋の重厚感が半端なく出ます。ひとつひとつ職人の手によってつくられたものなので品質はピカイチ。ただその分値段は高め。しかしリセールバリューも高い。質の良い中古がよく出回っているので、非お金持ち向けの手軽な入手方法としてはヤフオク推奨。

 

オシャレ小金持ちエリア

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FLYMEe

渋谷とか六本木大好きな新興系小金持ち御用達ブランドのエリア(偏見)。代表的なものとしてIDEEとFLYMEeをリストアップ。ACTUSはそこまで派手な印象はないが、モダンで高級なので中央に位置。高価かつ個性的なデザインのものが多く、彼らの所有欲をしっかりと満たしてくれる。美意識は高いのだが、インテリアに強い興味があるというよりは、高いものだったら何でもよかろうの精神で買っているフシがなくもない。

手軽そうな店構えに騙されると値段設定に少しビビります。ただその分質も高く、他のブランドとは一味違ったデザイン性の高いものも豊富。

 

小綺麗インテリアオタクエリア

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Journal Standard Furniture

インテリアが好きで好きでたまらないが、そこまでお金はないという人たち御用達エリア。オシャレ小金持ちと違いインテリア自体に対する興味が強いため、比較的常識的な範囲の金額で、様々なブランドを組み合わせて自ら工夫を凝らして頑張る人が多い。それでも支出に対するインテリアの割合が多いためお金がたまらない慢性病を抱えている。ある意味対極にあるオシャレ小金持ち層に対して、軽蔑と羨望の入り混じった複雑な感情を持ちがち。

代表的なブランドはJournal Standard Furniture、unico、niko and…、無印良品、LIVING HOUSEなど。全体的に人気の高い北欧系・インダストリアル系のデザインが多め。そして大きなショッピングモールとかに実店舗を持っているのは大体この辺。

テイストは違いますが、若干値段が高めで個性的な路線としてKARE Designも広い意味でここに追加してます。

 

お手軽なんちゃっておしゃれエリア

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NOCE

値段も手ごろでデザイン性もそれなりに高いものが集まるエリア。インテリアにハマりだしたころによくお世話になる。最初は十分満足できるものの、時間が経って目が肥えてくると、にじみ出る安物感に我慢ができなくなり、飽きて次のステージへと進んでしまうことが多い。

代表的なブランドはIKEAFrancFrancNOCE。どのブランドも比較的どこにでも店舗があり、使い勝手は良好。大物家具というよりは、クッションカバーやカーテンなどのファブリック類や、アートや置物など頻繁に置き換えるインテリア小物を買う場所として使うほうがいいかもしれない。安いし。

 

歴戦の傭兵エリア

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Lloyd's Antiques(外苑前)

ここについては私のような中級者からは大して言えることはありません。ファッションでいうとファッションが好きすぎて前衛的になったり、古着しか買わないとか言ったりするタイプ。歴戦の猛者たちがセンスを遺憾なく発揮できる逸品たちが揃っています。元々はお金の無かった小奇麗インテリアオタクが金を持つようになると、ジョブチェンジしてここにクラスアップすることが多い。

ショップとしてもほとんどは1店舗ないしは少数の店舗のみで、目黒のインテリア通りと外苑前駅周辺にショップが集積している。扱う家具はハイパーハイブランドのガチンコデザイナーズかアンティークものが多い。そして高い。なかなか高い。デートで美術館行く的なノリで見るだけでも楽しいは楽しい。

 

ご自由にどうぞエリア

ここについてはさっきとは別の意味で大していうことはありません。どうぞ好きに買ってくれという感じです。代表的なものはニトリ、シマホ、楽天Amazon。機能性とコスパをとにかく重視する方向け。大体みんな似たような部屋になる。

 

まとめ

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ということでざっとマップについて説明してきました。大体インテリアにこだわろうと思い始めると、左下からスタートした後、徐々に右上に上がっていくという成長軌道を描くことになると思います。私自身が長年探し歩いた経験に基づいて作成したこのマップを参考に、自分の今のステップに合ったインテリアショップ探しをすると、買い物が捗ると思います。

【一味違うドライブに】Anyca(エニカ)体験記

こんにちは。hamataroです。今回は遊びの定番、ドライブに使えるネタということで、Anyca(エニカ)を使ってみた体験記を紹介したいと思います。Anycaを使えばドライブがいつもとは一味違った感じになるので、近く予定している人はぜひ読んでみてください!

 

Anycaとは?

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Anycaとは個人間カーシェアリングを提供するサービスです。レンタカーやいわゆるカーシェアとは少し違い、個人同士でクルマの貸し借りをすることができます。

クルマを借りたい人と、クルマを貸したい人をつなぐサービスなので、基本的にやり取りはアプリ上で完結し、あとは実際に直接会ってクルマを借りる形になります。

なお保険に関しては1日保険の契約がこれまたアプリ上でできるようになっています。

 

普通のレンタカーとの違いは?

何から何まで違うといえば違うのですが、利用する側からしたときの最も違うところは、なんといってもいろんな車が借りられる点。普通のレンタカーだとメジャーな国産車しか基本的には借りれませんが、Anycaでは外車はもちろんマニアックな昔の車種や、オーナーが特別にカスタムしたもの、スポーツカーからオープンカー、4WDまで、ありとあらゆる車を借りることができます。これだけでもAnycaを使うのをおすすめする十分な理由になります。

そして、もう一つの大きな違いは、安いところ。車種を選ばなければかなり安い価格で乗れますし、ちゃんとしたもので普通のレンタカー屋さんでは借りれないような車種でも、普通のレンタカーの値段と同等かもしくは安いくらい。車種も豊富で値段も安いとなると、借りないわけにはいきませんよね。

 

注意したほうが良いところ

ただもちろんいくつか注意したほうがよいところもあります。これは私が実際の体験で痛烈に感じたところですが、普通のレンタカーと違い、すべての車がきちんと整備されているわけではないので、車によって使い勝手が大きく変わってきます。例えば空気圧の違いでステアリングが軽すぎたり重すぎたりして運転が少し難しかったり、バンパーなどのカスタムをしている場合は段差や構造物との距離に気をつけないといけなかったりとします。

特に、レンタカーを借りる人は普段運転をあまりしない人がほとんどだと思うので、この点は結構注意したほうがいいと思います。保険があるから大丈夫と思うかもしれませんが、自損事故であっても、10万円までは自己負担なので、注意が必要です(現在は変わっている可能性もあるので注意してください)。

 

シチュエーションに合わせた車に乗れるのが最高

とはいえ、普段乗る機会のない車に乗れるのは控えめに行っても最高です。オープンカーでドライブなんて憧れの光景がすぐに実現できてしまいます。こういう形で、シーンに応じて乗る車を変えられるのはとても便利で、車を所有している人にもできないことだと思います。下記で私が実際に借りた車をシチュエーション別にまとめてみました。

 

借りてみたその1:BMW Z4(男2人でドライブ)

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いわゆるツーシーターのスポーツカーで、しかも値段も一泊二日で一万円程度と相当お得な値段で借りることができました。男友達と2人で木曜日に急に思い立ってすぐ手配して、金曜夕方に出発しました。夜は栃木あたりのおしゃれなゲストハウスに泊まり、翌日は一度行ってみたいと思っていた福島の沿岸沿いを走りました。

このとき初めて外車のスポーツカーを運転しましたが、加速時のトルク感と高速安定性が半端ではなく、やっぱ良いものに触れるのは楽しいなと改めて思いました。走るのを楽しみたいひとにおすすめ。

 

借りてみたその2:MINI カブリオレ(みんなで紅葉狩り

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これは確か中禅寺湖に何人かでカヌーをしに行ったときに借りた車です。紅葉シーズンで気温もちょうどよかったので、幌を開いてオープンカースタイルでいろは坂を走ったのが最高でした(帰りは鬼混み)。後付けのBluetooth接続器の質がイマイチだったので、そういうところも借りる時には注意したほうが良いなという教訓になったのを覚えています。

ドライブの醍醐味の1つは、普段お目にかかれない大自然に触れることだと思いますが、オープンカーだと天気さえよければ十分に自然を堪能できて楽しいです。

 

借りてみたその3:SUBARU OUTBACK(冬に秘湯へ)

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これは真冬に友達と草津温泉に行ったときに借りた車で、天候に合わせてスタッドレスSUVを借りました。どうやら日本秘湯を守る会というのがあるらしく、その会の提灯がかかった山あいの奥地までひとっ走りしました。スタッドレスで運転したこともその時が初めてだったのですが、結構感動しましたね。一泊二日で15,000円くらいだったかな。

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HITO

 

これ以外にもいろいろな車を借りたのですが、特徴のある車を借りるとテンションも上がって楽しいです。いつものドライブを一味変えるにはおすすめです。それでは~ 

流行りのソファ型ダイニングセットを買ってみたはなし

こんにちは。hamataroです。今回はインテリアネタということで、最近家具屋さんでよく見るあいつについて色々お話したいと思います。

 

こういうの、最近よくみません?

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コイツ

あいつとはこいつのことです。ソファとダイニングセットが一体になったような形で、だいたいL字になってるやつ。最近流行っているようで、大体の家具屋さんに行くと置いてませんか??素材のバリエーションもいろいろで、ベースが木でできたものから、レザーがメインのものなどなど。でも形はどれも一緒。

普通のダイニングセットと比べても雰囲気が違うのでおしゃれだし、なんかL字コーナーのソファって憧れますよね?成金の象徴みたいで(笑)。あとベンチもなんかおしゃれですよね。たぶん背もたれなくてイライラするけど(笑)。

核家族化、一人暮らし・二人暮し世帯が増えてきたのを反映して、よりコンパクトで機能性の高いこういうタイプが求められるようになってきたのかなと思いました。「家具の社会学」とかいうそれっぽい本書いたら売れそう。

 

実際に買って使ってみた

うちは一人暮らしですが、以前あった普通のソファ+センターテーブルだと、リラックスはできるけどテーブルが低くてご飯が食べにくいし、PC作業などもしにくいなと常々思っていました。ただ部屋がそんなに広いわけでもないので追加でダイニングセットを買うのもな〜と思っていたときに、まんまと目に入って買うことになったのがこのソファ型L字ダイニングセットとも呼べる代物でした。これならリラックスもPC作業も食料摂取もすべて同時にできそう!!!!的な。

ちなみに買おうと思った理由はもう一つあって、よく家に友達を呼んでゲームをして遊ぶことが多いので、そういうときにこういうテーブルとイスがあると重宝するなと思ったところもあります。みんなで一つのテーブルを囲んで遊ぶの楽しそうですよね。

いろいろなお店でデザインと価格の兼ね合いをみて、最終的には部屋のテーマにあったカラーのあった、niko and...のセット(ソファ×2+テーブル)を買いました。確かトータル15万円くらいだったかな?写真はブラウンですが、実際に買ったのはグリーンのタイプです。

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良い点・悪い点

それでは実際に使ってみて感じた点を細かくレビューしていきたいと思います。

<良かった点>

  • ご飯を食べたりするにはちょうどいい大きさ・高さ。
  • ソファが別々に動かせるので、テーブルを挟んで並べたり、テーブルをどけて横一列にしたりなど、レイアウトのアレンジが容易にできる(ソファ自体は大きさの割に軽い)。
  • 横に寝そべってリラックスして座ることもできる。
  • みんなで座ってゲームをしたり、ご飯を食べることができるのは良い。ただ大の大人が集まると、1つのソファに2人座るのが限界、というよりそれでも若干狭く感じる。子供なら余裕のはず。
  • テーブルの下にあるちょっとした物置きスペースが地味に便利。リモコンやティッシュ、筆記具などを隠しておけるのでテーブルの上がスッキリする。

 

<悪かった点>

  • ソファの背もたれが高さ的にも奥行き的にも中途半端なので、普通に座る場合はリラックスしながら(背中を後ろにあずけながら)PCなどを操作するのは難しい。大体PC作業をするときは横になって足を投げ出した形で、膝の上にクッションを置いてその上にPCを置いてすることが多い。テーブルは使わない。
  • ソファを後ろに動かすのは難しいので、足を入れて座ろうとするとテーブルの天板に足が当たってしまい移動しにくい。テーブルの足も移動の際に結構邪魔になる。全体的に座るまでが窮屈。
  • 座面のクッション部分が弱いのか、同じところに何度も座っていると若干へこんでくる。

 

まとめ

  1. 普通のダイニングセットと違い、ソファになっているので横になってリラックスすることができるのは大きな違い。一人暮らしだとダイニング兼ソファはやっぱり便利。
  2. 大人が集まって座るには若干狭さを感じるが、一人暮らしなのでそこまで気にはならない。2人なら本当にちょうどいい。ただ座るまでの移動がちょっと窮屈。

すなわち、一人暮らし・二人暮し・子供が小さいうちは使いやすく、スペースも有効活用できるので有能だと思います。あとよく家に人を呼んで遊ぶ人にもおすすめです。

 

起業家リチャード・ブランソンに学ぶ、有機的な職業選択とは

こんにちは。hamataroです。今回は起業家であるリチャード・ブランソンの生きざまから、職業選択とはどうあるべきかを学ぼう、ということで、彼の二つの自伝である

  • 「Losing My Virginity(邦題:ヴァージン 僕は世界を変えていく)」
  • 「Like A Vergin(邦題:ライク・ア・ヴァージン ビジネススクールでは教えてくれない成功哲学)」

を紹介したいと思います。

 

リチャード・ブランソンとは?

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そもそも皆さんはリチャード・ブランソンという方をご存知でしょうか?1950年イギリス生まれ、御年68歳の実業家です。日本ではあまり事業を展開していないので認知度は低いですが、イギリスに本社を置く多国籍企業、ヴァージングループの創業者で現会長です。有名なブランドでいうと、レコード会社であるヴァージン・レコード(一世を風靡しましたが現在はレコード事業から撤退)や、航空会社であるヴァージンアトランティックなどがあります。一時期は日本とロンドンをつなぐ航空便もありました。その功績が認められ、イギリス女王から騎士(Knight)の爵位も授けられたそうです。なので、正式にはSir. Richard Branson。

彼は事業でも有名ですがその破天荒な生き方でも有名で、全裸のモデルを背負ってウィンドサーフィンをしたり、気球で命がけの大陸横断をしたりと何かとお騒がせ者でもあります。そのほかにも競合を痛烈に皮肉った広告や、時事ネタを即座に織り込む宣伝手法などは有名です(こういうのをジャグラーマーケティングというらしい)。本を読んでいると、彼曰くあくまで戦略的にやっているということですが、元々のはちゃめちゃな性格も起因してると思います。

 

生い立ちと起業の経緯

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ヴァージン・レコード

そんな彼の破天荒ぶりは幼いころから発揮され、中学生の時には家族が所有する畑に400本のクリスマスツリーを植えて売りさばこうとしたりもします。結局野兎にすべてかじられてだめになったそうですが(笑)。彼自身失読症であったこともあいまって、ブランソンはあまり学校になじめず、高校時代には仲間と一緒に「スチューデント」という雑誌を立ち上げる活動に力を入れ始めます。最終的にそのせいで学校をやめてしまうのはなかなか皮肉(笑)

「スチューデント」の発端は理不尽な校則に反旗を翻したことでした。学校のスポーツチームが他校と試合をするときには、全生徒が応援に行かなければならないというルールが気に入らなかった(彼自身ケガでスポーツを断念せざるを得なかったこともある)ブランソンは、これに異議を唱え校則を変えてしまいます。さらには学校給食のありかたなど、様々な不合理なルールを変えていこうと試みます(宗教系の厳格な学校だったことも関係する)。

「ストウ校を改善するためには、宗教的かどうかうんぬんする前に、生徒同士がお互いに交流できるようにすべきだと思います。多くの生徒が、興味深い会話を通して得られる知識に飢えています。話し合える最良の時間は食事の時ですが、ストウ校では実際不可能です。毎日食堂に行くと、決まったテーブルの、同じ生徒の隣に座らなくてはなりません。学校給食もダイニング・ルームのように作られるべきです。生徒が好きな食べ物を選ぶことができ、好きに座り、食事がすんだらフォークと皿を箱に戻すようにしたらいいと思います。現在は食べ残しの量が多く、いつもセルフサービスにすれば、現在いるイタリア人やスペイン人のウェイターの数を半減できると思います。・・・(続く)」

校長先生からは自分たちの主張を校内誌で発表したらどうかと言われたらしいですが、彼自身は校内誌の枠にとらわれない、彼ら自身の編集方針を持った革命的な内容の雑誌を作り、他の似たような学校とも連携をとろうと動き始めます。

そのうち雑誌には有名な政治家や作家による記事も載せるようになったり、発刊のためのスポンサー(広告主)探しも必要となったりと、だんだんと雑誌は大掛かりになっていきます。哲学者や画家などのアーティスト、特にミュージシャンへのインタビュー記事は特に人気が高く、若き日のジョン・レノンミック・ジャガーなども取材したそうです。

ある日、手伝いに来ているメンバーの多くがそういった音楽に関することに多くの時間とカネを費やしていることに気づいたブランソンは、資金繰りが常に厳しい雑誌の経営を安定させるために、雑誌を通じたメールオーダーでのCD販売を思いつきます。当時イギリス政府が小売価格維持契約を廃止したにも関わらず、(おそらくカルテル的なものが理由で)どの店もディスカウントでレコード販売をしていないということを聞きつけたことも背景としてあったそうです。それなら自分たちがやろう、と。

雑誌の売り上げは苦戦していたものの、このメールオーダーからは山の様に注文が届くようになります。どうやらこの時にヴァージンという名前が決まったそうです。このように順調にみえたメールオーダーでしたが、郵便局員ストライキというまったく責任のない出来事によって、資金繰りに大きな困難を強いられることとなります。そこでブランソンは、郵便を介在させない、店舗を構えたディスカウントレコードの小売りを始めます。

ヴァージン・レコード店を「スチューデント」の延長にしたかった。すなわち、人々が出会い、一緒にレコードを聞くことができる場所で、ただ単に走り込んでレコードを買って立ち去る場所にはしたくなかった。彼らにはもっと長い時間いて欲しかったし、店員にも話しかけてくれて、買おうと思うレコードについて熱心に語って欲しかった。人々は、人生の多くのほかのことよりもはるかに真剣に、レコードについて考えている。まるで自分が運転する車とか、見に行く映画とか、好んで着る洋服などのように、レコードは自己表現の手段の一つである。

とりあえずニックと私は、店のイメージを上げることに専念した。客が歓迎されている気持ちになるように、いろいろなアイデアを実施した。ヘッドフォンや、座るためのソファー、ビーズ・クッション、「ニュー・ミュージカル・エクスプレス」や「メロディー・メーカー」などの音楽雑誌、そしてコーヒーなどを客に提供した。彼らが好きなだけ長く店にとどまって、くつろげるようにつとめた。噂が広まりはじめ、大きなチェーン店よりも、人々はヴァージンからレコードを買いはじめた。ブーツの店ではなくてヴァージンで買うと、同じスィン・リジーとかボブ・ディランのアルバムでも、なにか価値が余計にあるように思ったようだった。

このヴァージン・レコード店は利益率こそ高くなかったものの、大きな成功をおさめます。その一方で、そういった仕事の関係から、レコーディングスタジオが慢性的に足りていないという情報をブランソンは入手します。そして紆余曲折を経て、郊外のとある古びたお城をレコーディングスタジオとして開くことになります。そこからさらにはアーティストを発掘しレコードを出版するレーベルを立ち上げ...と、連鎖的にビジネスを拡大していきました。これ以降の詳細は本書に譲りたいと思います。

ちなみに一見関係の無さそうな航空ビジネスに参入したのも、彼自身にとっては、雑誌や音楽産業に立ち入ったのと全く同じ理由からであったと語っています(以降で軽くネタバレあり)。

 

読みながら考えたこと

私自身他の起業家の自伝を読むことが多いのですが、多くの人はどうしても追いかけずにはいられない情熱からすべてをスタートさせているように感じます。あくまで起業することが念頭にあったわけではなく、自らのやりたいことを追求した結果、ビジネスに手を出さざるをえなかったというように。ブランソンもそうだったと思います。

起業することや起業家に対する世間のイメージは、かつてに比べるととてもよくなってきましたし、実際に起業する人が増えることは、経済としてもプラスの方向に働くと思います。ただその一方で、起業するために起業する、ということも増えているような気がします。先ほども述べたように、起業は本来手段であるので、それを目的にしてしまうと、周りを巻き込んだ不幸な事態を起こしかねません。そんなことを読みながら考えていました。

先ほど述べた起業家たちのような職業の選び方を、有機的・オーガニックな職業選択と言えるのかなと個人的に思っています。こういった職業選択ができる人が増えるといいなと思います。

 

印象に残った部分

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最後に印象に残った部分をいくつか紹介して終わりとしたいと思います。

情熱とは何か

サイモン(ブランソンのいとこでビジネスを手伝っていた一人)は音楽に取りつかれていた。私は大学に行ったことがなかったので、長い夜を、音楽を聴きながら過ごすという経験がなかった。・・・中略・・・すぐにサイモンの音楽の趣味が、ヴァージンの性格を決める上で最も重要な要素となった。レコード・ショップは単なるレコード店ではなくて、趣味そのものの仲介者なのだ。私はどの音楽を販売促進したらいいのか分からなかったが、サイモンはほかの店では手に入らない無名の外国のアルバムを仕入れるという、素晴らしいプランをいっぱい持っていた。ヒップ(かっこいい)なものとそうでないものとの違いはごくわずかなのだが、サイモンはヴァージンを最もヒップな場所にしてくれた。彼は競争に勝つために、航空便でアメリカから直接レコードを輸入しはじめた。・・・中略・・・彼は大型店で売れないバンドを見つけ出してきて、ヴァージンで大量に販売することができた。彼は音楽を知り抜いていたから、バンドが成功する前に、どのバンドが売れるか分かっていた。

 

起業の心構え

起業には、途方もない努力と時間が必要だ。だから楽しんだほうがいい。ウェスト・ロンドンのとある地下室でヴァージンを興したときのぼくには、壮大な計画も戦略もなかった。一大企業帝国を創ろうと思って始めたわけじゃない。ただ、みんなが楽しんで使ってくれるものを創り、そのプロセスを楽しみ、結果として自分が食べていければいいなと思っていただけだ。ぼくにとって事業を立ち上げるうえで一番大切なのは、自分が誇れることをやり、才能ある人を集め、他の人たちの人生に大きな違いを生むような何かを創り出すことだ。

 

直感を信じる

トレンドに先んじることにはリスクが伴うので、直感を信じる力が必要だ。たとえば、ぼくらがヴァージン・メガストアアメリカ1号店をニューヨークのタイムズスクエアに開くと発表したときには、ニューヨーカーにまで頭がいかれてると思われた。アメリカ人の友人にこういわれたのを覚えている。「リチャード、会社を潰す気か?あんなところに買い物に行くヤツなんでいないよ」。ほらね、また赤マントだ。常識的に考えれば、もちろん彼のいうことが正しかった。人気の高い地区を10点とすれば、タイムズクスエアなど4点以下だった。だが、ぼくらにはピンとくるものがあったし、あまり評判の良くない地区だったので、家賃はとても魅力的だった。だから赤っ恥覚悟で、やってみることにした。・・・中略・・・ぼくらが安全策を採り、タイムズスクエアが復活するまで出店を控えていたら、マンハッタンで最もにぎわうこの地区で中核的な存在になることはなかったはずだ。

 

すべてに共通する理由とブランドの意義

ヴァージン・ブランドは、ぼくが”心から引かれること”に一つずつ手を出していく中で徐々に形成されてきた。ぼく自身にも意外だったのだが、それは雑誌作りではなかった。音楽ビジネスでもなかった。振り返ってみると、僕の原動力は、「みんなに楽しい時間を過ごしてもらう方法を見つけたい。それも空港など、まったくそんなことを期待していない場所で」という思いだったのだ。見た目と違って、ヴァージンの専門分野は非常にはっきりしている。お客様や投資家は、ヴァージンを会社というより、一つのアイデアもしくは哲学だと考えている。カギとなるのはヴァージンエクスペリエンス(ヴァージンらしい体験)であり、あらゆる分野でお客様の期待に添うようなエクスペリエンスを提供し続けることだ。・・・中略・・・ブランドは、ある製品やサービスに”何を期待できるか”を伝える手段だ。

 

 

人間の欲望に果てがない理由、あるいは自己実現欲求の正体について

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こんにちは。hamataroです。今回は読書ネタということで、人間の欲望の起源に迫っていきたいと思います。その足掛かりとなる理論として、まずは「ものぐさ精神分析」という本について紹介したいと思います。筆者は岸田秀さんで、1982年に刊行されて当時はちょっとしたブームになったようです。

書籍タイトルにある「精神分析」といえば最も有名なのは創始者であるジグムント・フロイトで、みなさんも一度は聞いたことがあると思います。ちょっと前に流行ったアドラーなんかは彼の弟子でしたね。精神分析の考え方についてはここでは割愛しますが、この本はこの精神分析的な見方を、個人ではなく社会(特に日本社会)という大きなスケールに適用し、様々な分析を試みています。全部で30弱のテーマがあり、それぞれ独立したエッセイとなっています。

どのテーマも非常に面白く、目次を見るだけで色々と想像してしまいますが、今回はこのエントリのタイトルでもある、”人間の欲深さの起源”という点について触れている部分を紹介し、考察を加えていきたいと思います。人間の行動原理の大本について理解を深めるというのは、生きる上で色々と役に立つと思うので、やや難解な部分があるかもしれませんが、ぜひご一読ください。目次でいうと、「3.国家論」が中心になってくると思います。

 

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目次一覧

 

本能の壊れた動物としての人間

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人間がその他の動物と著しく違うようになったのはなぜでしょうか?その大きな原因は、人間が他の動物に比べて、未熟な状態で生まれてくることに関係があると「ものぐさ精神分析」の筆者は述べています(さらにその原因は何か?ということまでは述べられていませんが、突然変異でおこる、ということも考えられなくはないのかも)。

根本の原因の是非はともかく、事実としてそういう境遇に置かれた人間は、滅亡の危機に瀕します。なぜなら自活できるようになるまでここまで長い期間保護が必要となれば、保護する側の負担は、元々動物が持っていた母性愛という本能を軽く超えていくものだと思われるからです。お母さんの育児の苦労がわかりますね。

しかし、最も重要なのはこの保護者の負担の重さにあるのではなく、保護される側の心理状態の変化にあります。現実の中に放り出されれば死ぬしかない子供を、親は何から何まで世話しなければなりません。一方で生まれたばかりの子供は、感覚運動器官が未発達なため、現実と非現実(=精神上の現実。空想ともいう)、自己と他者の区別もままなりません。しかしそれでも現実の中に生きていることは間違いないので、親に保護され生きていく幼児は次第にこう思うようになります。「何もしなくてもすべてが思い通りに満たされるのがこの世界である」。

これを筆者は「私的幻想」と呼んでおり、人間のナルシスティックな欲求の起源だと考えています。本来は現実に即して生存のための指針を示すための人間の動物としての本能は、ここで完全に壊れてしまいます。

そして次第に感覚運動器官が発達し、現実と空想の区別、また自己と他者の区別がついてくると、幼児にとって自分の思い通り(空想の通り)にならないことはもちろん増えていきます。体を動かすこと一つとってもそうであるし、他人や自分を取り巻く環境も完全に自分の思い通りにはならない。

このショックは計り知れないものだと思います。しかし全員が全員この私的幻想を貫けば、世界は殺戮渦巻く恐ろしい世界になってしまいます。そこで人間は、現実に即して生存していくために、壊れた本能である私的幻想とは別に、自我意識を発達させ、何とかしてこの自己中心的な欲望を、現実と折り合いのつくものにするように頭を使い始めます。逆に言えば、人間の悩みの大部分は、この折り合いをどうつけていくか、ということに由来するものであるといえます。これ大事。

そしてそのための道具として人間が創り上げたのが、いわゆる文化や伝統、倫理などだということになるのですが、その続きはぜひ実際に読んでみてください。

 

物心と原罪

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エデンの園と堕落

個人的には、先ほど述べたような過程が、いわゆる物心がつくというやつなのかなと思っています。人間を除く動物は生まれた時から短時間で自活できるようになるため、親の保護による私的幻想をはぐくむ必要が少なくて済み、その分物心という自我意識を持つ必要が少なくなります。哺乳類であれば多少長いですが、魚などはあっという間に成長するので、自我を持っている程度は低いといえるかもしれません。

どこかの本で読んだのですが、聖書に描かれた「原罪」のエピソードは、これを人類が直感的に理解し描いたものかもしれないのだそうです。原罪のエピソードとは、人類の始祖と言われているアダムとイブが、神に禁じられた「知恵の実」を食べてしまい、エデンの園から追い出されてしまうという話です。これを堕落と呼び、その罪は原罪と呼ばれます。

すべてが何不自由なく与えられていたエデンの園での生活は、親から保護されていた幼児期のことを指し、禁じられた知恵の実を食べ、そこからの追放されたことは、人間がままならい現実と折り合いをつけるために自我を形成したことすなわち、あたかも神と同等の知能を手に入れたことを指します。キリスト教ではこの原罪はすべての人間が生まれながらにして背負っている罪だとしていますが、今回の話を踏まえるのであれば、確かにすべての「人間」と呼ばれる存在は、生まれながらに私的幻想と現実の断絶に悩み苦しむという宿命を背負っているといえます。この人間の高度な知能(=自我)は、その”呪い”の産物ともいえるわけです。

 

動機善なりや、私心なかりしか

つまり何が言いたかったかというと、人間は本能の壊れた動物であり、元来自己中心的な欲望を持ちやすい動物であるということです。そして私的幻想の中ではあくまでも自分は全知全能の存在なので、動物と違い欲求に際限がなく、どこまでも欲求は膨れ上がってしまいます。しかしその一方で、本能は完全に壊れて無くなってしまったわけではなく、時にはその本能に基づいた健全な満足を求めて行動することもあるわけです。これがいわゆる性善説性悪説がどちらも強力な理論として、お互いに排除されない理由だと思います。実際には両者は同時に存在します。

例えば人を愛するということ一つとっても、その背後に私的幻想基づく自己中心的な欲求がある場合もありますし、自分の身近な人間を大切にしたいという動物に似た自然な欲求がある場合もあります。おそらく前者はいびつで際限のない形となり、後者はある程度のところで満足を迎える健全なものとなるのだと思います。現実には両者は混じり合っていて、割合や程度の問題なのだと思いますが。

自分や周りのひとを突き動かしている者の背後に何があるのか、それを疑ってみることはとても実り多いことだと思います。往々にして本人自体もその動機に気づいていないことがあります。そしてそのメカニズムを解明しようとしたのが、精神分析であると私は思っています。というより、古今東西あらゆる哲学や倫理学、神学までもが、このような人間がいかに生きるべきか、ということを散々考え抜いてきたのだ、とも言えると思います。

 

マズローの”至高経験”との関連性

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マリオみたいなマズローおじさん

ここまで話を進めてきたときに、それでは一体、善い欲望とは何か、ということが問題となります。そもそも存在するのか、ということも含めて。

その時に一つ参考になるのが、みなさんご存知マズロー欲求段階説マズローは明確に5段階があるとは言っていないらしいのですが、それでも欲求には大きく二つの欲求(または動機)が存在すると明言しています。それは欠乏動機と成長動機です。

安全・所属・愛情関係・尊敬を求める欲求は、他人のみが、つまりその当人以外の人だけが満足させることができる。このことは、環境に対してかなりの依存があることを示している。・・・中略・・・かれは、必要とする満足の供給源となる人びとに、世話にならなければならない。・・・中略・・・かれはいくぶん「他人志向」にならねばならず、他人の是認、愛情、善意に敏感であらねばならないのである。・・・中略・・・このため、欠乏欲求に動機づけられている人は、環境をおそれねばならない。

これと対照的に、基本的欲求のみたされたと考えられる自己実現人においては、依存したり、恩恵を受けたりすることが少なく、自律的、自己志向的である。成長動機を持つ人びとは、他人を求めるどころか、現実にそれに悩まされていることもある。・・・中略・・・このような人びとは、独立自足的になる。彼らを支配する決定要因は、もはや基本的に内的なもので、社会的なものでも環境的なものでもない。それらは、彼ら自身の精神的本性の法則であり、可能性や能力であり、才能、潜在性、創造的衝動である。自己を知ろうとする欲求であり、ますます統合し、一貫したものになろうとする欲求である。さらにまた、現実の自己や理想の自己、自己の使命、職業、運命を自覚するようになろうとする欲求である。

- 「完全なる人間」より

 

マズローが被験者を観察したところによると、どうやら人間にはある程度の欲求(=欠乏欲求)が満たされると、自己実現に向かう成長欲求という新たな欲求が出てくるということです。ですが一方で、「ものぐさ精神分析」では、人間には本来自己中心的・ナルシスティックな欲求が”呪い”として備わっていると述べました。果たしてこの2つの理論はどのように結びつき合うのでしょうか?

私は個人的にこう解釈しています。この自己中心的な欲求も、自己実現のための成長欲求も、根は同じで、全知全能の創造主として、自らの思うがままの世界を実現したいという欲求である、と。ただ今一つの違いは、その本来自己中心的な欲求と対立する現実について、正しい認識ができているかどうかの違いです。

幼いころは現実がどのように動いているかの理解が浅いため、どうしても現実と私的幻想の対立は深まってしまいます。しかしその対立で傷つきながらも、現実の原則に対する理解が深まるにつれ、どうすれば自らの望むものが得られるのか、あるいはどの程度なら現実と対立せずにそれを望むことができるのか、ということがわかってきます(あまりにも初期の現実との対立が激しいと病むこともある)。そしてその高められた現実認識の中で、いかに自らの望む世界を創造できるか、という欲求が成長欲求なのだと思います。

なので自己実現欲求も本来利己的なものと言えます。しかしそれが望ましいのは、現実を正しく認識することによって、現実と対立する(例えば誰かを傷つけるなど)ことのない範囲で欲求を追求しているからであるし、また、人間はある程度共通点を持つものなので、ある人の欲求の追求の結果が、誰かのためになることは往々にしてあるからです。芸術家が作品を作る過程などは例としてわかりやすいと思います。

ちなみにマズローは、人間以外の動物は成長欲求を持たないのだろう、と述べています。これは「ものぐさ精神分析」で語られたことともリンクしており、動物は幼児期に私的幻想を持つことが少ないためだと思われます。そして人間が欠乏欲求を満たすのに苦労するのは、この全知全能の欲求があるために、自然のプログラムした欠乏欲求のレベルを大きく超えてしまうからだと思われます。必要以上の安全、必要以上の愛情、必要以上の尊敬を得ようとしてしまい、おかしな方向に進んでいく。

 

まとめ

ということで、記事タイトルに対するアンサーとして今回の内容をまとめたいと思います。人間の欲望に果てがないのは、他の動物とくらべて長い幼児期のおかげで育まれる私的幻想が原因であり、また、それが自己実現欲求の背後にもある。ただし、自己実現欲求は高められた現実認識に基づいているため、自分勝手な欲求とはならず、また多くの他者に恩恵を与えることにもつながる=利己的に見えて利他的でもある。

 

おまけ

先ほど引用で紹介したマズローの本はとても面白いので、最後におまけとしていくつか印象に残った部分を紹介したいと思います。

 まったく、利害関係を持たず、無欲で客観的、全体的に他人をとらえることのできるのは、かれからなにも求めようとせず、ただ、彼を求めている場合にのみ可能である。したがって、自己実現をする人びと(あるいは、自己実現の瞬間)にしてはじめて人間全体についての固有の審美的な理解ができるのである。さらにまた、自己実現をする人びとにしてはじめて、有用性の感謝にもとづくよりも、観察を受けるものの客観的、本質的な特質に対して、是認、賞賛、愛情を与えるのである。その人がご機嫌をとったり、ほめ讃えるからというより、客観的に立派な特質のために、賞賛を与えるのである。人が愛情を表明するからというより、その人に愛する価値があるから愛するのである。

こういう人づきあいができるといいなと思った部分です。大体にして漫画などの主人公はこういうタイプが多い気がする。

もう一丁。

自己実現は人格の発達と考えることができるが、それは、人が未発達からくる欠乏の問題や、人生における神経症の(あるいは小児的、空想的、無益、「非現実的」)問題から脱却し、人間生活の「現実」の問題(それは本質的・究極的に人間の問題であり、避けることのできない「実存」の問題で、これに対しては完全な解決はあり得ない)に立ち向かい、これに耐え、これをとりくむことができるようになることである。つまり、自己を実現するということは、問題がなくなることではなくて、過渡的あるいは非現実的な問題から、現実的な問題へと移ることである。ショッキングにいえば、自己実現する人は、自己を受け入れ、洞察力を持つ神経症者ということさえできると思う。というのは、こういういい方は、「本質的な人間状況を理解し、受け入れる」こと、つまり人間性の持つ「欠陥」を否定しようとするのではなく、これと立ち向かい、勇気をもって受け入れ、これに甘んじて楽しみさえ見出すというのと、ほとんど同じだからである。

問題が無くなるわけではなく、正しく問題に取り組めるようになる。 実存の問題とは、誤解を恐れずに端的に言えば、自らの避けられない死を意識することのできる人間が、いかに生きるべきかという問題のこと。

最後にもう一丁。

無意識のうちに、わたくしは、創造性が、ある職業に独占されるものと考えていたのであった。しかしこれらの予想はわたくしの被験者によって裏切られた。たとえば、無教育で貧しく、終日家事に追いまわされている母親である一婦人を例にとると、彼女はこれらの慣例的な意味での創造的なことは、なにもしていなかった。にもかかわらず、素晴らしい料理人であり、母親であり、妻であり、主婦なのである。わずかのお金で、その家はともかくもつねに小綺麗であった。彼女は完全なおかみさんなのである。彼女のつくる食事は御馳走である。彼女のリンネル、銀食器、ガラス食器、せともの、家具に対する好みは、間違いがない。彼女はこれらすべての領域で、独創的で、斬新で、器用で、思いもよらないもので、発明的であった。わたくしはまさに彼女を、創造的と呼ばざるを得なかったのである。

他の例は精神科医である。かれはなんら筆をとることもなければ、どのような理論も研究もつくり出すことはないが、人びとの自己形成を助けるという日常の仕事に、喜びを見出している「根っからの」臨床科医であった。この人は、患者一人一人を、まるで世界における唯一の人ででもあるかのように、専門語や予想や前提をもたないで、無垢、無邪気で、しかも偉大な識見と道教的な方法でもって、とり扱ったのである。・・・中略・・・わたくしはまた、別の人から、企業を設立することも創造的活動であり得ることを学んだ。若い体育家からは、完全なタックルは美的な作品であり、短詩でもあり、同じような創造的精神でとりあげられることを知ったのである。

地味に難しいカーテンの選び方のはなし

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こんにちは。hamataroです。今日はインテリアネタということで、案外手間取るカーテン選びのコツについて書いていきたいと思います。すでに家にカーテンがある方も(というかそのほうがほとんどだと思いますが)、ぜひ自分のカーテン選びを振り返って反省しましょう(?)

 

カーテンがブサイクだと部屋も一気にブサイクになる

カーテンは一見脇役に見えますが、表面積が多いため部屋の印象に大きな影響を与えます。しょせんカーテンと手を抜いて近所のニ〇リとかで買った日には...。

でも実際ほとんどの方は、ニ〇リや島忠〇ームズ、もしくはAmazon楽天などでカーテンを買っているのではないでしょうか?そういった安いカーテンの何がいけないかというと、これは説明するのはなかなか難しいのですが、単純に安っぽく見えることです。そしてカーテンが安っぽく見えると、部屋全体も安っぽく見えます。特にこれまた説明が難しいのが生地の質感。うーん読み返しても全く伝わる気がしない(怒)

そもそも、カーテンがおしゃれだと一気に部屋が締まって見えます。例えばこんな感じ。

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柄が効いてる

ブルーがメインカラー、その補色に近いオレンジをアクセントカラーとして活用しているパターンですが、柄を持ってくることで賑やかで明るいイメージになっています。無地でシンプルなイスとの対比がいい感じです。

ちなみにインテリアカラーの基本については下記も参照ください。

 

カーテンの柄・色の選び方

カーテンの重要性がわかったところで、ではどうやって柄やデザインを選ぶのか、という問題に移りたいと思います。大きな方向性は二つあります。地味に行くか、先ほどの例のようにアクセントとして使うように派手目にいくか。他の家具がある程度騒がしい感じの場合は、カーテンで無理をする必要はないので、地味目で行きましょう(安物を買えということではない)。逆にカーテンをアクセントの一種として使うのであれば、カラーや柄を意識した大胆なカーテン選びが必要になってきます。

 

地味目にいくなら

とはいえ、地味目にいくのであればあまりコストはかけたくないですよね。筆者自身の今の家は、家具類が色の面でごちゃごちゃしてるので、カーテンは地味目を選んでいます。質感が安っぽくなくて、手ごろなカーテンをどう見つけるかにはいろいろ苦労しましたが(そのせいでカーテンなしで冬越えする羽目に)、結論から言うと、IKEAのカーテンがもっともコスパは良さそうでした。素材感も値段の割に悪くありません。

IKEAのカーテンだと、下記の画像みたいに海外仕様で、ポールが必要なやつしかないんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はIKEAで売っている大体のカーテンは、日本のフック式のパターンにも両方対応しているので、心配は無用です(もちろん商品によるので事前に確認のこと)。

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IKEAでカーテンを見つける前に、同様のものを無印良品で探したのですが、我が家の窓が大きかったこともあり、オーダーカーテンとなってしまい2斤で3万円くらいしてしまいました。IKEAはその点もともと海外仕様で高さがあるので、高さを調整して切ってもらうだけでよかったので、その仕立て直し代金も含めて、2斤で5000円程度でした。

ちなみに地味目に行くということであれば、最近は麻素材のカーテンというのが人気らしいです。確かに日の光で透けて見えるのがとてもいい感じでした。

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あさ

 

派手目に行くなら

一方、派手目に行くなら、カーテン専門店で探すことをお勧めします。ただその分高くなりますが、部屋の印象を左右するのでそこは気合で。気合で。例えばこちら。

カーテンと一言で言っても多種多様で、色だけではなく素材感も重要になってきます。そういう時に専門店だと安心です。そして派手目に行く場合に特に意識してほしいのは、カラー。例えばベッドルームなどであれば、ベッドカバーの色など、その部屋のメインカラーと合わせてあげると一気におしゃれに見えます。

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他のファブリック類や家具と色を合わせる

 

 

サイズを測るときの注意点

紆余曲折を経て実際に買うカーテンが決まったとしましょう。ゴールは目前。でも最後に気を付けたいのがサイズ。特に高さは失敗する可能性があります。縦の長さを図って床から1センチくらい浮かせる長さにすればいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、ここに大きな落とし穴が。

カーテンは布でできているので、意外と重いです。ゆえに掛けていると次第に自分自身の重みで生地が縦方向に伸びてきます。洗濯などすればなお伸びる可能性が出てきます。なので、特に大きいサイズであればあるほど、やや余裕を持たせたほうがいいです。大体3センチ~くらい。小さなカーテンであればもちろんほとんど余裕はいりませんが。床に生地がついてしまうと、床のホコリと絡みやすくなってしまうので、かなり汚く見えてしまいます(経験者は語る)

 

世界一高額なカーテン?

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William Morris

最後におまけとして、世界トップクラスの値段のカーテンブランドについて紹介したいと思います。その名もウィリアム・モリス(William Morris)。元々は19世紀に活躍したデザイナー兼詩人の人で、そのデザイン性の高い壁紙で有名です。その壁紙をカーテンに落とし込んだものがあるのですが、これがまあ高い。普通のサイズで軽く10万円は越えてきます。

ただその美しさは折り紙付きで、実際に私も見たことがありますが、おそらく手織りであろう生地はとても繊細なデザインが施され、一目見て誰でもがいいものだと感じることができると思います。派手目のカーテンを探している富裕層は一考してもよいのではないでしょうか。ああいつか買いたい。

 

ということでハッピーカーテンライフハックをいくつかお伝えしてきましたが、案外カーテン選びは注意点が多いです。柄物を買えばなんとなくおしゃれにみえるでしょ?という安易な道に走らないためにも、ぜひ色々参考にしてみてください。それでは~

【まとめ記事】ゲームマニアが厳選したおすすめパーティーゲーム5選(PS4・Switch)

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こんにちは。hamataroです。今回はこれまで当ブログで紹介してきた様々なパーティゲームの中でも、特におすすめのものかつ安めのダウンロードゲームという条件で、5つのゲームを紹介していきたいと思います。筆者はこれまで色々なパーティーゲームで遊んできましたが、今回紹介するのは実際にみんなで遊んでみて評価が高ったもののみを厳選して紹介しています。

各ゲームの詳細は各紹介記事ページへのリンクを貼っているので、気になるものがあれば飛んでみてください。

 

1001spikes(PS4/Switch)

トップバッターきました。パーティゲーム界の切り込み隊長、1001spikes。オフラインで4人まで遊べます。これの特徴はとにもかくにも笑える点。意図してウケを狙っているゲームではないのにその理不尽さが笑える、そんなゲームです。でもそこいらの安っぽいバカゲーとは違って、ゲーム自体の作りはしっかりしているので、すぐに飽きたりはせず長く遊べるのがいいところ。 シェアプレイで友達と遊ぶのにもおすすめ。

 

Trickey Towers(PS4/Switch)

次鋒はこちら。一見テトリスの様に見えるも、中身は全く違い、ブロックをひたすらバランスよく積み上げていくゲーム。操作もルールもシンプルなので、子供と一緒に遊ぶのにもおすすめ。たぶんすぐ負かされます(笑)。ただ積み上げていくだけではなく、様々な魔法が用意されており、それを使ってお互いに邪魔をしあうと阿鼻叫喚の嵐(笑)。楽しい。

 

Ultimate Chicken Horse(PS4/Switch)

 3番手はこちら。名前が謎ですが、これも1001spikesと同様にみんなで爆笑できるゲーム。基本的には、スーパーマリオメーカーの様に、自分たちが遊ぶコースを自分たちの手でつくり、それをクリアすることが目的です。ただ用意されたコースの素材が極悪なものばかりで、見た目に反してハードコアなゲーム(※普通に遊ぶこともできます)。シンプルでも毎回ランダム性が高く、コースがどんどん変化するので長く遊べます。

 

暴れろ 動物たちよ!スマホでパーティー!(PS4のみ)

グラフィックがとてもよくできていて、子供にはウケが良さそう。その一方で中に出てくるキャラクターやゲームシステムはスパイス強めの大人仕様。マリオパーティーのミニゲームのみを集めたようなパーティーゲームで、みんなでサクッと遊ぶのにおすすめ。最大のメリットは、スマホをコントローラにするので、PS4のコントローラを集める必要がないところ。

 

Don't Starve Together(PS4/PC)

トリはこちら。といってもこのゲームはオフラインでは2人までしか遊べないので注意。オンラインであれば8人くらいまで一緒に遊べます。基本的には無人島で生き残りを目指すサバイバルゲームですが、ゲームのバランスが絶妙な傑作です。絵のタッチが独特なのも楽しい。実際に無人島でサバイバルするとなるとどうなるか?ということがガチでシミュレーションできるので特に2人プレイにおすすめ(1人でも遊べます)。

 

番外編①:バイキングぽいぽい

ここからは、やや遊び方が難しいものの、うまく使いこなせば楽しいパーティーゲームを紹介したいと思います。その一つがこの「バイキングぽいぽい」。

名前からしてかわいいですが、絵もかわいい。ゲームの基本システムは、各フィールドにあるものを手あたり次第投げまくって相手に当てるゲーム。タイミングよくボタンを押せば回避できたり、逆に飛んできたものをキャッチして投げ返すこともできるので(もちろんそれをさらにキャッチして投げ返すこともできる笑)、かなり白熱します。

操作はかなりシンプルなものの、様々なコースとギミックがあったり、基本的には自分のゲームの腕しか頼れないので、長く遊べます。大人数で遊ぶとかなり面白いです。

ただし、もともとPS3のゲームなので、PS3で遊ぶかもしくはPS4でPS NOWを契約する必要があるのが難点。それさえクリアすれば最高のパーティーがあなたを待っています。

 

番外編②:格闘ゲーム

もう一つの番外編としておすすめなのが格闘ゲーム。みんなで集まって遊ぶときにはあまり選択肢としてあがらないジャンルですが、遊び方次第では有能なパーティーゲームに変貌します。詳細は下記から。個人的なおすすめはやっぱりドラゴンボール

 

西遊記の沙悟浄の意外な出自。「悟浄出世・悟浄歎異」から学ぶ生き方のはなし

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こんにちは。hamataroです。今回は読書ネタということで、「悟浄出世」と「悟浄歎異」という小説を紹介したいと思います。この話はみんさんおそらく高校で読んだことのあるであろう「山月記」で有名な、中島敦の書いた小説です。エンターテイメントというよりは教訓となる部分が多かったため、特に生き方という観点からこの小説の話を紹介していきたいと思います。

 

あらすじ

これら話の主人公は悟浄こと沙悟浄で、皆さんご存知西遊記で、三蔵法師の従える3従者の一人です。見た目は河童。そしてこの「悟浄出世」は、その悟浄が三蔵法師と出会う前の暮らしと、出会うに至った経緯を記しています。そして「悟浄歎異」では、沙悟浄三蔵法師と出会った後のエピソードについて書かれています。

まずは「悟浄出世」の簡単なあらすじを踏まえたのち、次章で個人的に面白いと思った部分を考察していきたいと思います。

主人公の悟浄は生まれながらにある病気を持っていました。それは身体的なものではなく精神的なもので、あらゆるものを深く考えすぎてしまい、その末にすべてがわからなくなり、いつも気分が沈んでいるというもの。頭でっかちで何をするにも深く考えをめぐらさずにはいられず、ついには独り言までぶつぶつ言ってしまう始末。それにも関わらず答えが出ることは決してなく、いつも堂々巡りなので落ち込んでいる。そういった病気です。ようするに鬱みたいな感じ。

そんな時、悟浄は占い師である、とある魚の妖怪に出会い、こういわれます。

やれ、いたわしや。因果な病にかかったものじゃ。この病にかかったが最後、百人の内九十九人までは惨めな一生を送らねばなりませぬぞ。元来、我々の中にはなかった病気じゃが、我々が人間を咋(く)うようになってから、我々の間にもごくまれに、これに侵されるものがでてきたのじゃ。何を見ても、何に出会うても『なぜ?』とすぐに考える。究極の・正真正銘の・神様だけがご存知の『なぜ?』を考えようとするのじゃ。・・・(中略)・・・お気の毒じゃが、この病には薬もなければ、医者もない。自分で治すよりほかないのじゃ。

何やら妖怪の世界では、精神の苦しみと肉体の苦しみは人間ほど分かれていないらしく、悟浄はその苦しみに耐えかねて、この病を治すために妖怪界の様々な賢者に会いに行くことを決意します。ここからは様々な妖怪が各々の知恵(何を指針にして生きていくべきか)を悟浄に諭してきます。これは人間の世界でもよく言われる人生の目的について、様々な切り口や価値観から語ったもので、過去の哲学者の考え方をなぞったものあり、なかなか読みごたえがあります。

それらが一体どういうものか、最終的に悟浄がどのような選択をしたのか、というのは実際に読んでみて確かめてみてください(下記の考察で一部ネタバレあり)。

 

面白かったところ

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孫悟空といえば。

ここからは個人的に印象に残った文章を取り上げ、考察を加えていきます。まずは「悟浄出世」から。

女偊氏(妖怪の賢者の名前)は、自分のかつて識(し)っていた、ある神智を有する魔物のことを話した。その魔物は、上は星辰の運行から、下は微生物類の生死に至るまで、何一つ知らぬことなく、・・・(中略)・・・ところが、この魔物はたいへん不幸だった。というのは、この魔物があるときふと、「自分のすべて予見しうる全世界の出来事が、何故に(経過的ないかにしてではなく、根本的な何故に)そのごとく起こらねばならぬか」ということに想到し、その究極の理由が、かれの深甚微妙なる大計算をもってしてもついに探し出せないことを見いだしたからである。何故向日葵は黄色いか、何故草は緑か。何故すべてがかく在るか。この疑問が、この神通力広大な魔物を苦しめ悩ませ、ついに惨めな死にまで導いたのであった。

 

最後に、師(女偊氏のこと)は次のようなことを言った。「聖なる狂気を知るものは幸いじゃ。彼はみずからを殺すことによって、みずからを救うからじゃ。聖なる狂気を知らぬものは禍いじゃ。彼は、みずからを殺しも生かしもせぬことによって徐々に亡びるからじゃ。愛するとは、より高貴な理解のしかた。行うとは、より明確な思索のしかたであると知れ。何事も意識の毒汁の中に浸さずにはいられぬ憐れな悟浄よ。我々の運命を決定する大きな変化は、みんな意識を伴わずに行われるのだぞ。考えてもみよ、お前が生まれたとき、お前はそれを意識しておったか?」

 

そこで渠(かれ)ははじめて、自分の中にあった卑しい功利的なものに気づいた。嶮(けわ)しい途(みち)を選んで苦しみぬいた揚句に、さて結局救われないとなったら取返しのつかない損だ、という気持ちが知らず知らずの間に、自分の不決断に作用していたのだ。骨折り損を避けるために、骨はさして折れない代わりに決定的な損亡へしか導かない途に留まろうというのが、不精で愚かで卑しい俺の気持ちだったのだ。・・・(中略)・・・自分は今まで自己の幸福を求めてきたのではなく、世界の意味を尋ねてきたきたと自分では思っていたが、それはとんでもない間違いで、実は、そういう変わった形式のもとに、最も執念深く自己の幸福を探していたのだということが、悟浄に解りかけてきた。・・・(中略)・・・そんな生意気を言う前に、とにかく、自分でもまだ知らないでいるに違いない自己を試み展開してみようという勇気が出てきた。躊躇する前に試みよう。結果の成否は考えずに、ただ、試みるために全力を挙げて試みよう。

ほぼこの小説の核心部分となってしまうので、ここで記載するのは少し後ろめたかったですが、引用してみました。 生きていく中では様々な決断をしなければなりませんが、特に重要な決断の時こそ、迷い立ち止まってしまうことも多いかと思います。

特殊な場合には、自分は進んでいると思っていても、客観的に見るとぐずぐず決断を先延ばしているたけの場合もありますが。。そんなときに、まずは行動の中に身を投げてみるという考え方を持っておくことは、大事なのかなと思います。最近ではビジネスの文脈でもFail Often, Fail Firstが唱えられるようになってきたので、みなさん案外なじみのある教訓かもしれません。

その後、悟浄はふと現れた仏様の助言に従い、三蔵法師率いる一段に巡り合い行動を共にすることとなります。それ以降は私たちの知っている西遊記なんだと思います(みたことはない)。

 

次はその三蔵法師と会った後を描いた「悟浄歎異」から。悟浄から見た悟空の姿について。

悟空はたしかに天才だ。これは疑いない。・・・(中略)・・・この男の中には常に火が燃えている。豊かな、激しい火が。その火はすぐにかたわらにいる者に移る。彼の言葉を聞いているうちに、自然にこちらも彼の信ずるとおりに信じないではいられなくなってくる。彼のかたわらにいるだけで、こちらまでが何か豊かな自信に充ちてくる。彼は火種。世界は彼のために用意された薪。世界は彼によって燃やされるために在る。

 

もともと意味を有(も)った外の世界が彼の注意を惹くというよりは、むしろ、彼のほうで外の世界に一つ一つ意味を与えていくように思われる。彼の内なる火が、外の世界に空しく冷えたまま眠っている火薬に、いちいち点火していくのである。探偵の眼をもってそれらを探し出すのではなく、詩人の心をもって彼に触れるすべてを温め、そこから種々な思いがけない芽を出させ、実を結ばせるのだ。だから、渠(かれ)・悟空の眼にとって平凡陳腐なものは何一つない。毎日早朝に起きると決まって彼は日の出を拝み、そして、はじめてそれを見るもののような驚嘆をもってその美に感じ入っている。

 

災厄は、悟空の火にとって、油である。困難に出会うとき、彼の全身は(精神も肉体も)焔々と燃上がる。逆に、平穏無事のとき、彼はおかしいほど、しょげている。独楽のように、彼は、いつも全速力で廻っていなければ、倒れてしまうのだ。困難な現実も、悟空にとっては、一つの地図 - 目的地への最短の路がハッキリと太く線を引かれた一つの地図として映るらしい。

世界から意味を求めさまよう悟浄とは対照的に、自ら世界に意味を見出す悟空の姿勢の違いが、鮮やかすぎるくらいに描かれています。いやーこういう表現というか、文章を読んでいると、文才という才能のすごさを身にしみて感じます。そしてより一層、悟空に憧れる悟浄の姿も伝わってきます。

優れた小説を読むことの利点の一つは、自分の理想とする人物像を見つけることができることだと思いますが、私にとってこの悟空の生きざまはとても参考になるものだと思っています。そういう意味では別の本ですが、「岩に立つ」という三浦綾子さんの小説に出てくる棟梁も、とても惹かれる人物の一人でした。ぜひ一読をお勧めします。

 

 ということで、「悟浄出世」・「悟浄歎異」の紹介でした。それでは。

 

夏のドライブにはメロディアスハードが最強のBGMである理由

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こんにちは。hamataroです。今日は音楽関連ネタで、メロディアスハードという音楽ジャンルについて紹介したいと思います。毎度のことながら筆者は音楽の学問的バックグラウンドは皆無なので、あくまでフィーリングとメタファーてんこ盛りで解説していきます。

 

ロディアスハードとは?

まあそもそもメロディアスハードって何って話ですが、基本的にはロック、それもハードロックに類する音楽だと考えてもらっていいと思います。そして名前の通り、メロディーになみなみならぬ労力を注いで作られたミュージックたちがメロディアスハードと呼ばれるようになります。あんま解説になってないな...

基本的にはアーティストはヨーロッパ(の特にイギリス、北欧)かアメリカがほとんどで、これに類するバンドはハードロックではなく明確にメロディアスハードというジャンルに属していることがほとんどです。ちなみに略してメロハーというので以下これで。

ただしほとんどのバンドがもれなくマイナーで、メタルのように一部のファンにしか聞かれてない印象はあります。ただ聞いてみると別にハードロックとそこまで大差ないので、聞きにくいということはないと思います。

 

とにかくキラキラしている

そして、今回のタイトルでもある夏のドライブに最適という理由ですが、それはどの曲も基本的にはアップテンポで、メロディーもキラキラしているから。個人的にキラキラした曲が好きなのもありますが、そういう曲が多めです。なおイギリス産はお国柄かウェットなメロディーが多い印象(要するに苦手)。基本的にロディアス=キャッチ-なので、耳心地もよく、聞きながらノリノリでドライブできます。

筆者的にはメロハーを聞いていると、いつも青空の下でハイウェイをドライブするイメージがわいてくるので、そういう文脈でおすすめとしてみました。大体1980年代ごろのアメリカ西海岸あたりの能天気なハードロックがルーツ?だったようなので、その陽気なバックグラウンドから来たものかもしれません。ああカリフォルニアに住みたい。

 

オススメ曲&バンド紹介(最近編)

ということで、百見は一聴に如かず、ということで早速おすすめの曲とバンドを紹介していきます。キラキラでメロディアスでハードでたまにクサいロックに抵抗ない人はすぐにハマれると思います。まずは割と最近のバンドから。

 

7th Heaven - Dance of a Lifetime

たしかシカゴが本拠地のバンド。どの曲も平均的にクオリティが高い。コンスタントにアルバムを出してくれるのが聴く側としては嬉しい。でもその分どの曲も似たり寄ったり。でもそれでいい。

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7th Heaven - This is Where Party's At

もう一曲。

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The Magnificent - Memories

キラキラオブキラキラなバンド。ドラマティックな展開とキャッチーなサビがたまらなくクサい。

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Reckless Love - Hot

PVもまさしく青空ドライブな感じでノリノリで聴ける一曲。

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Reckless Love - Angel Falling

なぜか低評価な曲だけど個人的には清涼感ある曲調が好き。

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Khymera - Borderline

ハイパーキラキラナンバー。ドラマチックかつロマンティックな曲展開がよい。

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Lionville - Another Day

その界隈では有名なバンドなものの、ちょっと初心者にはクセが強いかも。

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Wigelius - Set Me Free

アメリカかどこかのタレント発掘番組で優勝してデビューした彼。アルバムを2つ出しただけで消えた彼は今何をしているのか...でも曲は永久に不滅。そしてこれは王道メロハーと呼べる一曲。

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Wigelius - Please, Please, Please

こちらも良曲。

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Work of Art - The Rain

その筋の人に言わせればもっと先頭に持って来いとたぶん叱られる良バンド。素晴らしさは順不同ということで。

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オススメ曲&バンド紹介(古き良き名曲編)

ここからはより古くから活動をしているレジェンドたちを紹介。一部有名なバンドもいるので知っている方もいるかもしれません。それではどうぞ。

 

Danger Danger - That's What I'm Taliking About

ハードなイントロのリフがが印象的な一曲。男クサく一発キメたい時におすすめ。

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Danger Danger - Hearts on the Highway

曲名からしてハイウェイドライブ向けの一曲。夕日が沈んでいくのを眺めながら聴きたい。

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Rick Springfield - I Hate Myself

Jessie's Girl(絶対どこかで聞いたことがあるはず)やLove Somebody(同様でおすすめ)でおなじみ、Rick Springfield。ポップ扱いとは思いますが、最近の曲はメロハー的にも素晴らしいと思うのでピック。

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Def Leppard - Dangerous

普通にハードロックバンドとして有名ですが、好きなのであえてメロハーのくくりで紹介。ハードながら爽やかなサビにやられる。

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TOTO - Africa

こちらも大御所TOTOからベタな一曲。死ぬほどカバーされてるので聞いたことあるかも。私事ながらアフリカのとある空港でAfricaを聴いたときは感動した。Youtubeの再生回数エグい。

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Journey - Be Good to Yourself 

大トリは超有名な「Don't Stop Believin'」でおなじみ、レジェンドのJourneyから一曲。

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